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 2年ほど前、不動産の個人売買サイト「家いちば」を通じて購入した大洋村の家を売却した。すでに所有権移転登記の手続きは完了し、書類に不備がなければこのまま次の所有者に明け渡すことになるので、ここでは売却価格は書かないが、当初の買値より安く売却しているのは確かだ。

 古い便器を取っ払って処分していたり、壁に穴が空いてしまったりと、購入時より状態が悪くなっている箇所があるので、損な話だとは思いつつ安くしたのであるが、売却した理由は、僕自身が多忙になりすぎて、ほとんど大洋村に足を運ぶこともできなくなっていたからである。

 購入した頃は、僕はまだ会社勤めをしていて、たまの余暇に少しずつ手直ししていこうと考えていたのだが、あれから僕の生活は激変してしまい、手直しどころの騒ぎではなくなってしまった。

 自営業なら、なおさら別宅があれば使いやすくなるとはいえ、そうなるとこの大洋村の家は、今の僕が求める用途としてはあまりに不充分な点が多々あると言わざるを得ない。もし可能であれば、いずれまた、もう少しまともな別宅を購入したいとは考えてはいるが、今のところ、時間的にも、また金銭的にもそんな余裕はない。

 だからといって慌てて安く売り急ぐような理由も無いのだが、常にブログでも書いてきたように、こういう僻地の古家は、崩れ落ちて再利用不能になったら、それこそタダでも手放すのが困難になり完全に詰んでしまうので、手遅れになる前に売却を決断したということだ。値段が付くうちはまだマシなのである。中古で売ったのだから買値より安くなって当たり前、と自分を納得させる他にない。

 YouTube動画は、大洋村シリーズもこれから展開していこうと考えていたタイミングなので、その一方で、せっかく買った拠点を手放すのはなんとも忸怩たる思いではある。しかし、生活が変わってしまったのだからどうにもならない。仕切り直しということで、次に物件を購入する機会があれば、またその模様をお伝えしたいと考えている。